Idée Capricieuses ~元イギリス大学日本担当官の気まぐれブログ~

元イギリス大学日本担当官のブログです。 イギリス留学やサセックス大学、大学のある街ブライトン、趣味であるHR/HMや留学中に体験した奇妙な経験など思いついたことを気まぐれのままに書いていくブログです。

次元が違いすぎる⁉イギリスで見た/聞いた珍事④~アラビアからの刺客編~

皆さん、こんにちは!

サセックス大学日本担当官です。

今日は留学中に知り合ったサウジアラビアからの留学生についてお話していきたいと思います。

サウジアラビアの留学生

当時、私がイギリスへ留学していた時に、一人のサウジアラビアからの留学生と知り合い友達になりました。

私は犯罪学・彼は政治学を専攻していたため、コース開始以降、直接授業で合うことはほとんどなかったのですが、最初のオリエンテーション際に同じ社会学系コース専攻生が集まっており、隣に一緒に座っていたのが彼でした。

オリエンテーションで知り合った際に連絡先を交換し、その後お互い留学生として共通部分があったので仲良くなりましたね。

プライバシーの関係上、一般公開しているブログで彼の名前は公開できないのですが、これから"彼"と呼び続けるのも分かりづらいと思いますので、

大まかな特徴
  1. 砂漠の国サウジアラビアから来た

  2. 身長・体重共に大きい

  3. 悪魔超人ばりのルール無用・破天荒な性格

  4. 無茶苦茶なやつなのに結構情に厚い
以上の3点を踏まえて、当ブログでは彼のことを"サンシャイン"と呼んでいきます。

出典: キン肉マン ©ゆでたまご/集英社

※サンシャインとは、漫画『キン肉マン』およびその続編『キン肉マンII世』に登場する架空のキャラクター。超人の中で悪魔超人と呼ばれるヒール役。非常にガタイがよく、全身が砂で出来ているのが特徴。
あと、悪魔を名乗る割にやたら友情を大切にしたり涙もろい。

最初はいい友達として認識していたのですが、後程、この"サンシャイン"は実はとんでもない逸材だと判明したのです!

一般常識や社会通念などをぶち破るような様々なことやってきた彼に、私は心底から次元の違いを感じざるを得ませんでした・・・

留学中に彼はいったいどんな事をしてきたのか!?について詳しくお話していきたいと思います!

※最初に言っておきますが、ここで書いているのはあくまで一般公開ブログとして投稿できる内容のものだけピックアップしています。このブログでは書けないようなエピソードもたくさんありますからね・・・笑
そして、勘違いされるかもしれないので一応書いておきますが、決して殺人や強盗などの人道に反した行為するような人物ではないです。

金銭感覚がおかしい

まず、次元が違うと思ったのが金銭感覚です。

さすがは石油大国のサウジアラビアからの留学生と言った感じで、毎月生活費だけで約20万円ほど両親から仕送りしてもらっていました。(寮費除いての純粋な生活費です)

まあ、仕送り費用は家庭によって様々ですから、何か言うつもりはありませんが、サンシャインの恐ろしさは消費するスピードです。

酷い時は、親からの月の仕送りである生活費20万円をなんと2~3日くらいで全部溶かしてましたね 笑

約20万円もあれば、だいたい2か月くらいはイギリスで普通に生活できる金額ですが、彼は後先考えず使い切りますから、この時点でおかしいです 笑

そんな金額を何に使うのか気になったので、聞いたことがあるのですが、それに対する返答が下記でした。

参考例
  • 豪勢なロンドン観光
  • タバコを一日2箱吸う
  • ナイトクラブ
  • カジノ
  • その他

まず、ロンドン観光ですが、金遣いの荒さは観光前から始まります。

彼はロンドンに行くためだけに片道£200(約3万円)も使って、メルセデスベンツのVIPタクシーを利用してロンドンに行きます!

※車体や運営会社によって値段は変わりますが、メルセデスベンツ E Classだと片道3万円くらいはするみたいです。リムジンだと、£380(約6万3000円)みたいです。

ただ、ロンドンに行くだけなのに・・・ 笑

電車なら往復で£40(約7000円)、バスだと£20(約3000円)くらいで行けますし、学生なら学割価格でもっと安く利用できますが、メルセデスベンツじゃないと気に入らないらしいです。

普通のタクシーでも、£100(約1万6000円)あればロンドンまで行けると思いますが、そもそもブライトン→ロンドンだったら電車・バスで充分行き来可能です。

もちろん、公共交通機関ですので、バスだったら座席が狭かったり、電車だったら駅まで行くのがめんどくさいなど色々理由はありますが、庶民の自分からすれば、ロンドンに移動するだけのためにそんな高額なお金を出すのには抵抗があります。その交通費を使ってロンドンで観光を楽しめればいいと思っちゃいます。

もちろん、移動するだけでこれですから、高級レストランからHarrodsでの買い物など、現地に行けば豪遊しまくってましたね。

そして、タバコですが、たったの2箱くらいと思っている方もいるかもしれませんが、イギリスで買うタバコは日本とは比べ物にならないくらい高額です。

なにせ1箱買えば1600~2000円くらいはしますからね~ 今はもっと高いかもしれないです。

自分で作る巻きたばこは少し値段が安いので、イギリスでは紙巻きたばこが主流ですが、サンシャインはたばこを巻くのがめんどくさいらしいので、マルボロの箱を毎日2箱くらい購入してました。

2箱買えば毎日3500円~4000円くらいはタバコ代でなくなりますから、かなりの出費です。

彼はナイトクラブが大好きだったので、ナイトクラブで消費するお金も尋常ではなかったです。(5日連続で通うこともあったくらいです)

そして、カジノですが、ここでも結構支出してました。詳しくは後述でお話します。

その他項目はこのブログで書けないようなことなので、割愛させていただきます。

とまあ、上記はあくまで参考例ですが、新型I Phoneが発売される度にLimited Edition(限定版)を購入している様を見ていると、遊びや娯楽に対する出費はすさまじかったですね。

実は、以前にリアルバンデット・キースの一人として紹介したエッセイを金で購入すると言うイカサマをして、最終的に退学になった学生の一人はこのサウジの刺客なんですよね・・・笑

ご存じでない方は下記記事をご参照ください。

kkm10m.hatenablog.com

生粋のギャンブラー

2つ目は博打ですね。

先程もカジノと記載しましたが、彼は熱狂的なギャンブラーなんです。

生活費をほぼ使い切った状態で、ご飯もちゃんと食べれないようなほど金銭的に余裕がない時も、カジノに行くくらいです 笑

よくカジノで賭け負けてたのですが、特に覚えているエピソードとしては、一緒にカジノに行ったとある日の出来事です。

その日は当初、サンシャインはルーレットでギャンブルをしていました。
私はただ見学していただけです。

彼は確か5万円ほどカジノで換金してました。

最初は負けていましたが、途中で順調に勝ちあがり、最後のほうになると3~4万円くらい勝ち越していました。

勝ち越していることを傍で見ていて、私は"もう勝ち越してるんだから、今日はそろそろ引き上げよう"と伝えたんですが、彼はまだ満足してなかったらしく、”続行するぞ!”といいプレイしていました。

プレイを続行するのは別に構わないのですが、何を思ったか、突然全てのコインを一か所に全賭けすると言う暴挙に出ました。

パラガス
や、やめろ! 落ち着けぇ!
出典: ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 ©鳥山明/東映アニメーション

流石に"これはイカン"と思い、止めたんですけど、"勝てるから大丈夫、心配するな!"と言い放ち、忠告を聞き入れずそのまま全賭けに出ましたが、綺麗なフラグ回収と言いますか、その一回の賭けで全てを失ってました 笑

これに懲りたのか、カジノはもうやらないと言ってましたが、1ヶ月くらい経過したら、普通にまたカジノに行ってましたけどね 笑
(さすがに賭ける金額はある程度抑えていましたが・・・)

一度始めたら熱くなる性格のため、コントロールできないらしいです。

ブロリーとパラガスみたいな関係
まるで暴走するブロリー(彼)とそれを制御するパラガス(私)みたいな関係です。体格の差も似てるし
出典: ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 ©鳥山明/東映アニメーション

所持金を使い込んだらどうやって生活してたの?と疑問に思う方が居るかと思いますが、両親からの十分すぎる仕送り金が無くなった時は、こっそりお姉さんに頼んで追加の生活費を仕送りしてもらってた様子です。笑

イスラム戒律をことごとく破る

イスラム教徒のサンシャインですが、まともに戒律を重んじている姿をほとんど見たことが無いです。

上記のギャンブルもそうなんですが、せっかくの機会なのでイスラム教について少し触れたいと思います。

まず、中東の主要な宗教はイスラム教だというのは皆さんご存知かもしれませんが、彼の出身国であるサウジアラビアはその源流ともあって、非常に厳しい戒律が敷かれています。

彼の家庭ももちろんイスラム教で、ご両親は戒律にかなり厳しいと伺ったことがあります。

実際にお父様と会ってお話した事があるのですが、とても厳格そうな方でした。

イスラム教のルールでは、基本的にギャンブル・飲酒・風俗などは人を堕落させるものとして禁じられています。一方、喫煙は全く問題ないみたいです。

戒律に則れば、飲酒は禁じられていますが、彼はそんな戒律など全く気にせず、週2~3回はお酒を飲むくらい頻繁にお酒を飲んでいましたし、ギャンブルはもちろん、風俗も言うまでもありません。

イスラム教のほとんどの戒律を破っているので、君、本当にイスラム教徒か?と疑いたくなります。笑

※サウジアラビアではお酒を正規購入できません。しかし、ブラックマーケットで密造酒が流れていて、ウイスキー1瓶が約数万円で取引されている模様です。

そして、かなりのプレイボーイなので女性関係も滅茶苦茶派手でしたね。

イスラム社会では、男女の関係は結婚前提のお付き合いが前提の考えがベースにあり、婚外恋愛は禁止されています。(戒律に厳しいサウジアラビアでは特にその風潮が強いです)

しかし、彼の前ではそんなものは存在しないに等しいので、イギリスにいた約3年間だと、私が知っている限り少なくとも5名以上との関係がありました。
(ワンナイト含めれば、両手で数えきれない数はいると思います 笑)

ある日ナイトクラブに行ったら、彼の元カノと元々カノ(お互い面識なし)が偶然同じ空間にいたときもありました 笑

その他にも仰天するほどのエピソードがあり、その中にはとても現実とは思えない話もいくつかありました。詳しく知りたい読者の方もいるかもしれませんが、さすがに生々しすぎて、このブログでは詳しく書けません・・・

この様にイスラム教の戒律をことごとく粉砕していく破戒僧っぷりを見せる彼ですが、唯一、豚肉を食べないことは徹底してました。

これだけは今までに一度も破ったことがないらしいです。

そして、怖いもの知らずのサウジのサンシャインが唯一恐れていたものは、黒魔術(Black Magic)です。笑

嘘みたいなお話しですけど、サウジアラビアでは現代社会でも黒魔術はとても恐れられており、サウジアラビアの警察でも専用の対黒魔術撲滅部隊が組まれているほどです。黒魔術師は見つかり次第、死刑執行されます 笑

黒魔術師(ブラックマジシャン)はリアルで存在していた・・・
出典: 遊戯王 ©鳥山明/東映アニメーション

証拠としてWikipediaを↓に貼り付けおきますが、"黒魔術 サウジアラビア"と検索しても色々な記事が出てきます。興味のある方は是非一度詳しく調べてみてください。

ja.wikipedia.org

こんな破天荒な人から真剣な顔で"黒魔術に気を付けろよ"と言われたとき、私は冗談かと思い不覚にも笑ってしまったのですが、彼は"笑いごとじゃないよ。本気で気を付けた方がいいよ!"とちょっときつめに言われて、この人マジなんだな~と認識を改めました。

普段の姿と黒魔術について語っている時とのギャップが余りにも激しすぎます。

彼曰く、モロッコ人の女性は黒魔術の使い手らしく、あんまり信用していないみたいです。

呪いをかける対象の髪の毛を奪って、何かしらの方法で呪いをかけて相手を不幸にするとのこと。だから、髪の毛を奪われること=呪われると言う認識です。

この呪いに関する噂ですが、実はアラブ諸国では結構有名な話らしいので、留学中にアラブ人の出会ったら尋ねてみてください!

まとめ

以上、私が体験したサウジアラビアから留学生についてでした!

冒頭でも言いましたが、ここで書いているのはあくまで一般公開ブログとして投稿できる内容のものだけピックアップしています。

映画やアニメみたいな創作話のみたいだけど現実世界で実際に彼が体験した出来事を聞く時は、想像をはるかに凌駕する爆弾エピソードばかりなので、毎回お話する時についつい爆笑してしまうのです 笑

なんだかんだ言っておきながら、お互い気がとても合うので、未だに連絡を取り続けている友人の一人です。

めちゃくちゃな男なんですが、情に厚い上に元々の育ちがいいのか、人に対して何か酷い事をするような人物ではないのです。(ちょっとぶっ飛んでるだけです)

私自身は全然まともなので、遠慮なくご相談くださいね!

今週はここまで。