Idée Capricieuses ~元イギリス大学日本担当官の気まぐれブログ~

元イギリス大学日本担当官のブログです。 イギリス留学やサセックス大学、大学のある街ブライトン、趣味であるHR/HMや留学中に体験した奇妙な経験など思いついたことを気まぐれのままに書いていくブログです。

【トラウマ】イギリスの美容院に要注意~筆者がハマった落とし穴~

皆さん、こんにちは!

サセックス大学日本担当官です。

今日は筆者がイギリスで体験した美容院の落とし穴についてお話していきたいと思います!

イギリスの美容院

さて、留学中に結構お世話になる美容院ですが、日本と違い、イギリスの美容院の質は本当にピンからキリです。

ベテランの美容師さんもいれば、最近なりたての見習い美容師さんもいます。

もちろん、日本でも美容学校を出たばかりの研修生の方もいらっしゃりますが、

問題点はそこではないのです・・・

本当に恐ろしいのは、イギリスの美容師になる仕組みそのものなのです。

そんなイギリスの美容師・美容院について筆者の体験談も交えて話していきたいと思います!

美容師の仕組み

冒頭でお話した本当に恐ろしいのは美容師になる仕組みについてですが、

実はイギリスで美容師になるのには、資格が必要ないんです。

もう一度いいます。

資格が必要ないんです

なので、その気になれば、私も明日から美容師を名乗れます。笑

何が言いたいかと言うと、イギリス国内の美容院では長年業界にいるベテランから、今までまともにハサミを握った事のない他業界から転職したばかりの美容師さんも同じ場所で働いています。

日本と違い、美容学校に行く必要もないみたいで、資格どころか、実習経験が一度もない人が髪を切る時があります。

要は試し切りの被験体になるわけです・・・

その様子はまるで人体実験です
出典: 北斗の拳 ©原哲夫、武論尊/集英社

そのため、髪の毛が切られ過ぎたり、髪型が雑になったり、リクエストと違う髪型にされるなど、多々あるみたいです。

ある意味ギャンブルですよ!笑

私がこの事実を知ったのも、後述する悲劇が起こった後でした・・・もっと早く知りたかった・・・

(ブライトンにいる日本人美容師さんに教えてもらいました)

敷居が低いと聞こえはいいですが、散髪してもらう側からはたまったもんじゃないです。

筆者の体験談

私はロック/メタル音楽が好きなので、ブライトンへ留学していた当時は↓のような長髪を目指していました。

Yngwie Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン)とは、ロックとクラシック音楽を融合させたネオクラシカルメタルの創始者。速弾きギタリストの先駆けとしてロックギタープレイングに多大な影響を与えた。日本では王者と呼ばれるほど人気が高い
Yngwie Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン)みたいな長髪

これを目標に2年くらいかけて、短髪から少しずつ髪の毛を伸ばしていました。

ある日、髪のボリュームも多くなってきたので、長さのバランス調整と多少のボリュームカットのため美容院に行きました。

その時、何だか外出するのがめんどくさいと言う気持ちが強くなったため、以前からたまに通っていた美容院に行かず、

家の近くの歩いて5分くらいで行けるテキトーな美容院に来院しました。

今回はその辺の店で切ってもらって、次回ちゃんとした所で整えてもらおうと考えてました。

(この行動が大きなミスでした。あの時、知っている美容院にいけばこんなことにはならなかったととても後悔してます・・・)

とある美容院に着いて、席に座ったところ、1人のお兄さんが担当してくれました。

私は大きく切るつもりはなかったので、

"長さを揃えて、ちょっとだけボリュームを落としてくれればよい"

と伝えました。

しかも、当時の自分の英語力的にうまく伝わるかどうか怪しいと思ったので、ちゃんと

"女性みたいな長髪"

と簡単にイメージできる文言も、ダメ押しの予防線として伝えていました。

美容院に来る前から既に髪が長かったので、これで問題ないと思いました。

すると、担当者のお兄さんは自信満々にその"OK!OK!"と言い、ハサミを取り出しました。

そして、カットが始まり、最初に後ろ髪を切られたときは気づかなかったのですが、

ハサミが私の側頭部に当たった時、この人の手が震えているのが見えました。笑

震える手を見て不安を覚えつつ、そのままにしていたら次の瞬間なんと!

髪の内側と外側をバッサリ10cmくらい一刀両断されました・・・

落ちた髪を見て、気が動転してしまい、一瞬思考停止しましたが、直後に"これはヤバい!”と思い、途中で散髪を中断し、お金を払ってすぐに出ていきました。

会計中も怒りとか哀しみよりも、早く家に帰って鏡でしっかり確認したいとしか考えていませんでした。

帰宅後から鏡を見て、非常に落ち込み、あの時の自信にあふれた"OK!"とは何だったのかと、しばらく部屋で無気力に座ってましたね。

右側だけやたら短いのに、左側頭部は首元くらい長いと言う、微妙なアシンメトリー・・・

しかも、短い方は剃ってないので余計におかしくみえる。

内側もバッサリ切断されているので、修正も効かないと言う、二重苦による虚無感を味わい、学校へも行かず、4日くらい家に引きこもっていました・・・

買い物くらいの短時間の外出ですら嫌でずっと家にいました。

後ろ髪はまだ被害が小さかったですが、右側面が本当に酷かったです。

せっかくの夢をぶち壊された上に、変な見た目にされたんでね~ 致し方なしです。

そもそも、仮に私の説明が美容師にうまく伝わってなかったとしても、美容師本人が理解していないのであれば、まず切る前にもう一度客に確認すべきですし、技術的にできないのであれば、その旨客に伝えるべきなんですけどね・・・

それ以降は、必ず日本人美容師さんがいる美容院に行くようになりました。

対処法

このような悲劇が起こらないように、対処法としては、

日本人の美容師さんがいる美容院で切ってもらうのがベストです。

幸い、ブライトンには日本人美容師さんは数名いらっしゃるので問題ないですが、他の街に留学する人は気を付けましょう。

意外と美容院での微妙なリクエストとかは英語で表現するのが難しい部分もあり、美容師がよく理解できてないまま、髪の毛を切られるケースもたまに聞きます。

ですが、日本語話者だと細かい部分のリクエストもしっかり伝えれると思いますのでおすすめですね。

もちろん、私のケースのような勝手に髪を切られる可能性も十分あります。

その他の対処法として金額設定ですかね。

やはり、金額が少しお高いところは美容師の腕もいいです。

カット代£20(約3000円)くらいところに行けば、問題ないかと思います。確実な保証は出来ませんが・・・

美容院に関しては、正直Google Mapの評価はあまり当てにはならないと思います。

例えば、普段スキンヘッドやスポーツ刈りなど、短髪を希望する人を中心にサービスを提供している場所だと、短髪にしたい人であれば評価は高いでしょうし、細かい調整が必要な長髪がメインの人だと、評価が低くなりやすいからです。

どの美容院が長髪に向いているのか?などは書かれていないので、自分に合ったお店を探すのはある意味博打に近いと思います。

よほど何か理由がない限りは、日本人ヘアドレッサーがいる美容院に行く事をおすすめします。

しかしまあ、日本にある1000円カットって、安いし早い上に、リクエストにもちゃんと答えてくれるサービスを提供しているのはすごいことですよね~

今回はここまでです!