Idée Capricieuses ~元イギリス大学日本担当官の気まぐれブログ~

元イギリス大学日本担当官のブログです。 イギリス留学やサセックス大学、大学のある街ブライトン、趣味であるHR/HMや留学中に体験した奇妙な経験など思いついたことを気まぐれのままに書いていくブログです。

サセックス大学Pre-sessional Englishコースについて

皆さん、こんにちは!

サセックス大学日本担当官です。

今週はサセックス大学で提供しているPre-sessional Englishコースについてお話していきたいと思います。

Pre-sessional Englishコースとは?

Pre-sessional Englsihコース(プリセッショナル英語コース)とは、サセックス大学から修士コースのオファーを受領した方々で、英語条件を満たすことができなかった人向けの大学院入学前の英語準備コースです。

こちらのコースでは毎週月~金曜日の5日間の間、アカデミック英語をみっちり勉強するコースとなっています。

また、基本的にPre-sessional Englishコースは条件付き合格保有者を対象にしていますが、無条件合格保有者でも受講できますので、大学修士コース開始前に英語力をできる限り強化したい方にもおすすめです。

※あくまで、Pre-sessional Englishコースは英語条件を満たせていない条件付き合格者を対象としたプログラムです。そのため、条件付き合格者が最優先と扱われます。受講枠には上限があり、無条件合格者はその年度のPre-sessional Englishコース受講生の数により、受講不可の場合もあります。予めご了承ください。

ちなみに、オンラインPre-sessional Englishコースに関してですが、こちらは元々存在してなかったもので、2020年のコロナ禍から開始したプログラムです。2023年度以降もオンラインコースを継続するかどうかは未定なので、本稿では割愛させていただきます。

概要についてはこの辺で終了して、Pre-sessional Englishコースの魅力についてお話していきたいと思います!

おすすめその①: プログラム内容の質

おすすめの理由その①としては、コースの内容が充実していることですね。

コースが開始すれば月曜日~金曜日の毎日授業があり、1週間当たりの授業時間も21時間で構成されているので、英語学習に集中できる学習環境を提供しています。

1週間あたりの授業数は修士コースよりも多いので、リアルに学校に通っている感じですよね 笑 (コースによりますが、修士コースだと毎日授業があるスケジュールはまれです。大体1週間に2~3日くらいの授業数だと思います。)

IELTSで言うところの、Listening・Reading・Writting・Speakingの4つのセクションを網羅した授業で構成されているので、短期間で英語力全体の底上げをするプログラムはとても有益かと思います。

アカデミック英語を学ぶコースですが、大学で教鞭を奮っている先生が大学修士コースと同じような授業スタイルでクラスを進めていくので、サセックス大学専攻予定コースの模擬授業的な感覚で授業を体験できます。

特に学術的エッセイの書き方や英語でのプレゼンテーションなどは、実際にやってみないといまいち感覚がつかめない上、IELTSで高いスコアを取る勉強方法とはまた違った英語学習になるので、修士コース開始前のいいトレーニングにもなると思います。

おすすめその②: 合格率

冒頭でご説明した通り、Pre-sessional Englishコースは大学が求める英語条件を満たせない方に向けたコースですので、受講生の皆さんが気になるのがコースの合格率だと思います。

サセックス大学Pre-sessional Englishコースの合格率は98%を誇っており、正直なところ、まじめに授業を受けて課題を期日前までにちゃんと提出できていれば不合格になることはほとんどないです。

課題に関しても改善すべき点などは担当の先生からフィードバックをいただけるので、それに従っていれば、最終試験でも落ちることはほぼないと思います。

IELTSのスコアを取得するよりも、Pre-sessional Englishコースを通して大学院に進学する方がIELTSにつぎ込む時間と費用に比べて、お得な場合もあります。

①でお話した大学院コース向けのアカデミックなライティングやリーディング、参考文献の付け方などを学べるので、IELTSを複数回受験するより価値があると思います。

これらの方法論を知っているのと知らないのとでは、修士コース開始時の勉強による負担が大きく違ってきます。

また、サセックス大学IDSの開発学コースなど、一部コースで求められるIELTS Overall 7.0はハードルが高いため、Pre-sessional Englishコースから進学した方が楽ですし確実です。該当する方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

おすすめその③: 現地の生活になじめる

その③としては、修士コース開始前にイギリスでの生活に早くなじむことができる点ですね。

9月下旬から開始する修士コースですが、通常だと渡英してまもなくコースが開始するので、最初は新生活の準備と勉学でかなり多忙になると思います。

しかし、Pre-sessionalコースを受講する場合は、一番短い5週間のコースでも修士コース開始の一か月前くらいに渡英できるので、イギリスでの生活に順応する時間に余裕を持てることはメリットだと思います。

コース修了後から本コース開始まで3週間くらい充電期間がありますので、その間に生活の基盤を整えたり、イギリス観光を楽しむこともできます。

修士コースが開始したら、かなり忙しくなると思いますので、忙しくなる前に存分にイギリスでの生活を楽しみましょう!

注意点として、Pre-sessionalコース受講後はメインコースの学生を受け入れるWelcome Weekまでの間、大学寮に滞在できないので、PSE受講中に2週間ほど滞在できる場所の確保をしておくことをおすすめします。

また、Pre-sessionalコースは世界各国の留学生が同じ教室で受講するプログラムなので、他の国の留学生と交流できる機会が多く、他の学部・コース専攻生とお友達になることができる点も魅力と言えるでしょう。

最後に

Pre-sessional Englishコースは前述通り、様々なメリットがありますが、最大のデメリットはやはりコストがかかることでしょう。

一番短い5週間のコースでも授業料は£1900(約30万円)かかり、そこに寮費・現地での生活費を加えれば50~70万円くらい必要だと思います。

オンラインコースであれば基本的に授業料だけで済みますが、現地での対面授業は追加で出費がかかります。

金額に対する価値は個人によって変わってくるのでなんとも言えませんが、IELTSを受けずに確実に英語条件を達成したい方や修士コース開始する前に少しでも現地での授業・課題を体験したい方、一足先にイギリスでの生活に馴染んでおきたい方などにはPre-sessional Englishコースは良い選択肢だと思います。

なお、条件付き合格の方は7月開始の5週間Pre-sessional English コースを逃してしまうと、英語条件を解除する方法が英語テストによるスコア達成しか方法が無くなってしまいます。

この場合、9月の修士コース開始前までに英語条件を満たせないと留学が次年度に延期になってしまうので、Pre-sessional Englishコースを受講するかしないかに関しては、予算とよく相談してから決めましょう。

今週はここまで!

また来週~

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