皆さん、こんにちは!
サセックス大学日本担当官です。
今日はイギリス・ヨーロッパのクリスマス休みについてお話していきたいと思います。
※表題およびサムネイル画像は聖飢魔Ⅱのアルバムから拝借しました。
イギリス・ヨーロッパのクリスマス
一年に一回行われる冬の大きなイベントと言えばクリスマスが一番有名かと思います。
イギリス・ヨーロッパでも例外ではなく、クリスマスの時期が近づいてくると街全体がクリスマスカラーで覆われ、とても幻想的な雰囲気が漂っています。
以前記事にしたブライトンのクリスマスついてお話しましたが、クリスマス、特に12月24日~26日の3日間に関して、個人的にあまりいい印象はないです。
ほぼ全ての企業やお店は休業すると書きましたが、ここには電車・バスなどの公共交通機関やスーパーマーケットも含まれています。
そして、イギリス国内の学生と留学生たちは学校がクリスマス休暇に入ったら、ほぼ全員が実家・自国に帰省しているので、遊ぶ相手もいません。
大体の人が帰省して戻ってくるのは年末年始辺りです。
そのため、一人で特にやることもなく、かといって街に行っても何もない状況です。大袈裟な表現ではありますが、イギリスのクリスマス生活は虚無ですね。
誤解のないように言いますが、あの記事で紹介したイベントやアクティビティはクリスマス前日まで開催されているものがほとんどなので、それまでは楽しいです。問題はクリスマス当日の3日間です。
本稿ではそんなイギリスおよびヨーロッパでのクリスマスの実情についてお話していきたいと思います!
前回のクリスマス期間のイベント・アクティビティに関する記事は↓になります。
1日目:Christmas Eve
12月24日はクリスマスイブで日本でもなじみ深い日ですが、イギリス・ヨーロッパの風習をあまり知らない人たちにとってはちょっと不思議な日かもしれませんね。
というのも、このクリスマスイブの午後くらいから街中にあるお店がどんどん閉店していきます。
レストランや雑貨ショップはもちろん、スーパーマーケットや薬局などが通常よりも早い時間帯で閉店していきます。
店舗ごとやお店の業種にもよりますが、普段は20時とかまでやっているお店も、この日は17~18時くらいまでしか営業していないことも多々あります。
早いところだと、午後14時くらいに営業終了するお店も存在します。
営業時間に関してはお店ごとに大きな違いがありますので、もし12月24日に外出するのであれば、行先の営業時間はしっかり確認しておきましょう。
日本だとクリスマスイブはただのクリスマス前日程度の認識で、特に意識する事はないですが、さすがはキリスト教圏の国と言ったところです。
まあ、閉店時間が早くなる時短営業であって終日閉店ではないため、生活する上で日常生活との違いはあまり感じることは無いでしょう。
2日目:Christmas Day
12月25日はクリスマスの日ですが、この日はクリスマスイブとは比較にならないくらい様子が一変します。
クリスマスイブでは時短営業しながらも、一応オープンしていたお店も完全に終日閉店しています。
スーパーマーケットも終日お休み、ほぼ全ての飲食店が休業しています。
日本の大晦日~元旦に近いイメージですが、日本であれば年末年始でも営業しているお店はたくさんありますから全然雰囲気が違いますね。
※イギリスのクリスマスには日本の年末商戦的なイメージは全くないです。その年末商戦に該当するのが、毎年11月下旬に行われるBlack Fridayまたは後述するBoxing Dayでしょう
加えて、バス・電車などの公共交通機関も休止しているので、サセックス大学キャンパスに住んでいる人は徒歩・自転車以外では街中へ行くことができません。
まあ、外出してもほぼ全てのお店が閉まっているので、街に出ても散歩くらいしか特にやることはないんですけどね・・・
一応、街中の外国人がやっているコンビニとか小さいショップだと開いているお店も少しだけありますので、本当に困ったときは探してみてください。
レストランも稀に開店している場所もあると言えばありますが、そういうところはだいたい満員なので、飛び込みでの入店は期待しない方がでしょう。
クリスマスの街の閑散とした雰囲気は異様とも言える感じでして、シャッターで閉められた店に加えて、外に人がほとんどおらず、車もほとんど走っていないので、普段のブライトンの雰囲気とは真逆でめちゃくちゃ静かなんですよ。
まるでゴーストタウンと言ってもいいくらいの静けさは、ある意味不気味です。一年中活気があふれるブライトンが静寂となる唯一の日と言っていいでしょう。
もしクリスマス当日に自宅に食べ物がない場合は、Uber Eatsで辛うじて開いているお店を探してデリバリーサービスで注文するくらいしか入手方法は無いかと思います。
なので、クリスマス期間中に大学キャンパスで滞在されるご予定の方は事前に食料品や日用品をある程度買いだめしておくことを推奨します。
3日目:Boxing Day
クリスマス3日目のBoxing Dayは前日の延長戦みたいなものです。
このBoxing Dayは冬のバーゲンセール(年末商戦)が開始する日ですので、小売り業では大規模なセールキャンペーンを行っています。
元々は、教会が貧しい人たちのために寄付を募り、箱に入れられた(boxing)クリスマスプレゼントを贈る日であったことから"Boxing Day"と呼ばれることが起源らしいです。
引用: ボクシング・デー - Wikipedia ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典
アパレル・雑貨屋さんなど、お店によってはこの日から営業再開していますが、大手スーパーマーケットやチェーン飲食店などは引き続き閉店しているところも多いでしょう。
※TescoとかCo-opは営業している様子ですが、下記ウェブサイトに記載されている情報はあくまで一般的な情報なので、店舗ごとに差異があると思います。
Boxing Dayに買い出しに行くのであれば必ず事前に各店舗の営業時間を確認しておきましょう。
※年度によって、変更がある可能性があります。
大手スーパーマーケットが二日連続で休業していることを存じない方だと当日店が閉まっていたら驚くかもしれませんね。
電車は依然運行停止していますが、バスに関しては限られた本数であれば運行していると思います。確か、サセックス大学~ブライトン行の25番バスだと30分に一本くらいの頻度だったはずです。(普段は10分に一本くらい)
詳しくはバス会社の情報をご確認ください。
キャンパス外に出かけることはできますが、いつもより待ち時間が必要になるかと思いますので、セール目当てでブライトン市内へ買い物に出かける方はご留意ください。
このように、Boxing Dayはクリスマス当日よりはマシですが、平時より多少の不便はあると言う感じです。
12月26日Boxing Day以降は普段通りの生活に戻ります。
しかし、大晦日12月31日~元旦1月1日は営業時間が短縮されたり、店によっては閉店したりしていますので、年明け1月3日くらいまではチェックした方が良いでしょう。
(クリスマスに比べると、さすがに閉店しているお店はかなり少ないです。)
まとめ
ここまでイギリス・ヨーロッパのクリスマスについてお話しましたが、皆さんはどうでしょうか? 経験者であれば、意外と共感してくださる方がいると勝手に思ってます。笑
何が苦痛だったか手短にまとめると、以下のようになります。
- 周りの友人たちは家族と過ごすため帰省するから一人で過ごしてもやることがない
- お店や娯楽施設も閉まっているから街に行ってもつまらない
- 食べ物とか生活品が無くなった時はとても不便
- 電車などの交通機関はほぼ止まっているからそもそも遠出もできない
- 仮に遠出できたとしても、行先で特にやることがない
本稿ではイギリス国内をメインに書きましたが、他のヨーロッパ諸国もだいたい同じ感じです。
学校が冬休みだからと言って、クリスマスの時期にヨーロッパに旅行しようとすると、滞在先ホテルの自室で一日過ごすくらいしかやることがなかったり、現地でローカル料理を食べようとしても閉店しているので仕方なくどこにいても買えそうなケバブやハンバーガーで2日くらいやり過ごしたりなど、この時期は観光に向いておらず行ってもあんまり楽しくないと思います。By 筆者の体験談
私の場合、そのようなことを微塵も知らずに他の国へ旅行したので思っていたよりもひどい目に遭いましたね。
もし冬休み中にヨーロッパやイギリス国内旅行の旅程を建てるのであれば、クリスマスの3日間は避けるべきでしょう。
冒頭でも少し触れましたが、在学中にできた友達のほとんどは冬休み中に実家に帰省します。これは現地のイギリス人学生・他国(特にキリスト圏)からの留学生問わず該当します。
学生の冬休みはだいたい2週間くらいなので、その間は一人で過ごすことが多くなると思います。
明るくて楽しい雰囲気が漂うクリスマスは12月23日より前のお話ということです。皆様もどうかお気をつけてお越しください!
今週はここまで!
本稿をもって、2022年のブログ投稿は終わりにしたいと思います。
ちょっと早いですが、皆さんよいお年をお迎えください!