皆さん、こんにちは!
サセックス大学日本担当官です。
今日はサセックス大学の特徴~開発学以外の学部~についてお話していきたいと思います。
概要
このブログをお読みいただいている皆様なら既にご存知かと思いますが、サセックス大学の特徴と言えば開発学ですね。
世界大学ランキングでもここ数年間ずっと一位にランクインしており、専門の研究機関(IDS)があったり、開発関連の研究・リサーチが現実世界の政策や方針に使用されているなど、国際的に非常に高く評価されています。
開発学と調べればサセックス大学がだいたい検索エンジンの上位に引っかかるくらい有名です。
実際に普段、私も問い合わせを頂いた際はほとんどの人が開発学専攻を希望されている人たちからですし、日本人留学生で言えば、全体の約8~9割が開発学専攻生です。
そんな開発学で有名なサセックス大学ですが、一部の人はこう思っているのかもしれません。
サセックス大学は開発学が有名だけど、他の学部は微妙・・・開発学だけの大学だと・・・
確かに開発学は輝かしい実績・ランキングがあるのは事実ですが、他の学部も負けず劣らず健闘しています。
しかし、いつも開発学の知名度・実績に一歩先を行かれ、どうも人気が奮わない悲しい事実が存在します。
例えるなら、マリオばかりスポットライトが当たるため、常に2番手扱いのルイージ・Judas Priestと言う名のイギリスのヘヴィメタルバンドで例えるなら、結成から50年以上活動している歴史の中で、最初期から在籍している上に一度も脱退したことのないのにもかかわらず、全然脚光を浴びることのない Ian Hill(Bass)さんみたいな感じです。
※Judas PriestはボーカルのRob HalfordやギターのK.K Downing・Glenn Tipton、Ritchie Forknerなどがよく注目される。
私が言いたいのは、光が当たらないから劣っている訳では一切なく、こういう影から支える素晴らしいバイプレーヤーが居るからこそ、より一層輝けるのです。いぶし銀ってやつですね。
サセックス大学も開発学だけではなく、他の学部を素晴らしいと言うことを皆さんに知っていただきたいので、本日の記事ではあえて開発学には触れず、当大学の他の学部の魅力にスポットライトを当てて、お話(救済)していきたいと思います!
ビジネス
開発学以外の学部と言われると、パッと思いつくのがBusiness Schoolですかね。
サセックス大学のビジネスコースはBusiness schoolで提供されているコースとScience, Policy and Research Unit(通称SPRU)で提供されているコースの2つに分類できます。
もっと細かく言えば、SPRUはBusiness Schoolの中にある1つの部署として運営しています。
実際のところ、世界の留学トレンドから見ても、ビジネス学部が一番人気のある学部ですので、在籍している留学生数+現地の学生もトータルで見ると一番多いのがビジネス系コースです。
ランキングだけ見ても、サセックス大学ビジネススクールで行われている年間リサーチ収益がイギリス国内1位にランクインしたり(2020~21)、学部ランキングでイギリス国内Top15位に食い込んだり、SPRUはシンクタンクとしてイギリス国内1位・世界ランキング7位と国際的に非常に高く評価されてます。
特にリサーチ収益のランキングに関しては、2015年~2019年の4年間3位をキープしており、リサーチ全体が強いサセックス大学でもビジネス学部リサーチの質の高さは際立っています。
REF 2021年の調査ではEconomics and Econometrics分野では97%、Business and Management Studiesでは86%のリサーチが国際的に高い評価を得ているとのことでした。
その他のランキング等は↓でご覧いただけます。
提供しているコースの種類も国際ビジネスから経済学、マーケティング、消費者心理、エネルギー系、サプライチェーン系、戦略マネジメントなど豊富です。
併せて、サセックス大学ビジネス学部で提供しているコースはChartered Institute of Logistics and Transport(CILS)やChartered Institute of Professional Development (CIPD)、The Chartered Institute of Marketing (CIM)など数々の団体・協会から認可・賞賛されています。
※下記ウェブサイトにその一覧が記載されています。
Global Supply Chain and Logistics Managementなど、コースによってはそれらの団体・協会のメンバーに無料で加入できる機会もあります。
メンバーに加入すれば、各種イベント参加やオンラインビジネスマガジンの購読、法律相談サービスの利用、専門分野に特化したジャーナルの購読等、色々な特典が付いてくる様子です。詳しくは各団体・協会のホームページをご確認ください。
併せて、在校生向けのMentor Schemeや株や証券取引について学びたい人向けのBloomberg Financial Markets Labなどその他サービスが非常に充実しています。
Mentor Schemeでは、ローカル企業の担当者との一対一のメンター制度となっており、自身のキャリア構築や卒業後の就業について無料で相談できるサービスです。感覚としてはキャリアコンサルティングに近いもので、実務経験を得るインターンシップとは大きく異なります。
Bloomberg Financial Markets Labとは、大手金融テクノロジー企業Bloombergが使用している市場のデータ分析や企業情報などを集約しているプラットフォームへアクセスできるサービスです。
サセックス大学ビジネススクールの校舎の一角にあります。
過去から現在に至る三十年以上に渡って、世界中の銀行や投資家、トレーダーに利用され続けているシステムの様子で、リアルに体験する機会があるのはビジネススクール専攻生にとってとても有益かと思います。
使い方もちゃんと担当の方が教えてくれるので、株や市場について興味がある方は是非利用してみてください。
上記Bloombergも含め、企業・チャリティ団体などからゲストを招集したイベント、提携企業を交えたビジネスで実際に起きている問題の議論イベント、Placementなど課外活動的なプログラムも豊富です。
メディア
続いて紹介するのはSchool of Media, Arts and Humanitiesです。
その名の通り、ジャーナリズムやデジタルメディア、映画学科、フィルム制作、芸術歴史、音楽などメディア関連のコースを主に提供しています。
一方で、哲学や文学、歴史などもこの学部で提供されているコースです。広い意味で言うとメディアおよび文化に関するコースを提供している学部です。
学部のランキングは、リサーチ・研究の質を測るREF 2021でイギリス国内8位、Media & Communication分野の単独ランキングはイギリス国内20位となっています。
サセックス大学のメディア学部では、研究や理論ベースのコースと実演がメインとなるコースの2つに大きく分かれます。
実演ベースのコースは、名前の通り、映像作品の作成や写真撮影の技法とそれに関するプログラミング、作詞作曲、脚本作成などを学んだりします。
その一方で、研究・理論ベースのコースでは、日常生活と密着しているSNSやインターネットなどのメディアが人々の社会や日常生活にどう影響しているのか?報道されているニュースはどこまで事実であって、情報発信者の意図や解釈がどのように人々の認知に影響を与えるのか?フェイクニュースが与える社会への影響、広告メディアの仕組みやフォント・色使いなどをセオリーを元に様々な視点から学びます。
そのため、人によって学びたい分野を自由に選択する事ができますし、実演ベースも理論ベースのコースどちらもそれぞれの魅力があります。
併せて、サセックス大学メディア学部は外部ネットワークのつながりの強さも特徴と言えるでしょう。
BBCやChannel 4などの大手放送局からThe Argusのような地域密着系メディア、Brighton FestivalやBrighton Fringeなどのイベント運営団体と繋がりを持っており、プロジェクトやイベントで提携する機会があります。
現に23年度のBrighton Festivalのイベント開催にはサセックス大学メディア学部が一部携わっています。
Brighton Festival | Brighton Festival
どういったことを学びたいかで、授業の内容が異なるコースで構成されていると言えるでしょう!
エンジニアリング
最後にご紹介するのはSchool of Engineering and Informaticsです。
こちらではAI研究、コンピューターサイエンス、通信システム、ロボティクス、F1エンジニア、デザイン研究、自動車研究学、電子工学など非常に多彩なコースを提供しています。
REF 2021の調査によると、サセックス大学エンジニアリング学部で行われているリサーチの内87.9%が世界を牽引する最先端のリサーチとして評価されました。
サセックス大学エンジニアリング学部はJaguar Land Rover, Riccardo, Huawei , Samsungなどの企業との共同リサーチも積極的に行っており、そのリサーチの質の高さからパートナー企業として評価されている様子です。
どのコースも最初に必要な知識を学ぶため理論や仕組み、コンセプトについて学習しますが、それと同時に技術的な演習の機会もたくさんあります。
Product designだと鉄やプラスチックを利用して実際に商品開発をしたり、ロボティクスおよび自動車研究であれば、ロボット開発と四輪駆動車の作成、コンピューターサイエンスだとアプリ開発とシステム開発などがプロジェクトとして組み込まれています
他にも学生向けF1チームに加入し、レースに参加できる機会があったり、開発した商品をグローバル展示会へ出展など外部のアクティビティに参加する機会は豊富です。
1年間のPlacement付コースも多く存在するため、Placementをする機会に恵まれているのも特徴と言えるでしょう。
Placement受け入れ先としては、AmazonやIBM、Rolls Royce、Dysonなどの誰もが知っているような大手企業からローカルの企業など様々です。
※専攻コース分野により、Placement先の業種は異なります。
Partnerships and industry : Engineering and Design : University of Sussex
実際にこれらのコースは将来的な実用性が高く、卒業後の就職にも直接関係しやすいため、たくさんの留学生が専攻する人気学部となっています。
まとめ
以上、サセックス大学の開発学部以外について簡単にまとめてみました!
全部の特徴を細かく記載すると長くなる+時間がとてつもなくかかるので、特徴をざっと挙げた感じです。
また、当大学には他の学部もいくつかありますが、あまり需要はないと思いますので本稿では割愛します。
(ほとんど専攻する人がいない医学部や物理学部を取り上げたところでね・・・)
ここで挙げた3つの学部は他国の留学生からも人気のある学部となっていますし、日本人留学生が専攻決める時にも当てはまりやすいと思います。
これらの分野で留学を検討されている方はぜひご参考ください。
今週はここまで!また次回お会いしましょう!