皆さん、こんにちは!
サセックス大学日本担当官です。
今日はブライトン近辺の街へ出かけてみよう第2弾としてPortsmouth(ポーツマス)とRoyal Tunbridge Wells(ロイヤル・タンブリッジ・ウェルズ)についてご紹介していきます。
Portsmouth(ポーツマス)
まず、ご紹介するのはこの海辺にそびえたつ変わった形の塔が特徴的なイギリス南西部にある港町ポーツマスです。
このPortsmouthはイギリス国内で唯一のアイランド・シティとして知られており、海上貿易の要の街として日々たくさんの商業船や客船がスペイン・フランスなど他のヨーロッパの国々を行き来しています。
元々はイギリス海軍の軍港として重要な役割を担っていたためか、一部ドックは現在も利用されている上、現役イギリス海軍基地の一つの拠点としても未だに機能しているらしいです。
ポーツマスは日本で言うところの横浜、神戸、長崎に近いイメージの街です。
イギリス南部にある街でもリゾート地的な側面が強いブライトンとは同じ海に面している街と言っても雰囲気は少し異なります。
上記写真の塔はスピンネーカー・タワーと呼ばれている観光スポットです。
スピンネーカー(Spinnaker)とは、英語で”ヨットの帆”を意味し、見た目がヨットの帆に似ているためスピンネーカー・タワーと名付けられています。
(そのままやんけ!と思った方は素直に手を挙げましょう 笑)
タワー内には展望デッキがあり、そこから見渡す広大な景色はポーツマス観光にピッタリです!
また、※展望デッキにはアフタヌーンティーを楽しめるサービスも提供しており、優雅な時間を過ごすことができます。
※事前予約必須です。
この写真の軍艦はHMSヴィクトリーと呼ばれ、ポーツマスで最も人気のある観光地となっています。
名前の由来は1805年に勃発したトラファルガーの海戦にてイギリス海軍がフランス、スペインに勝利をおさめたことにちなんで、当時の提督が名付けた様子です。
現在は一般公開されており、当時使用された一部の部屋・備品をそのまま展示品として公開しています。これらの展示品の保存状態はとても良く、当時の雰囲気をそのまま味わうことができます(船内は撮影可能です)。
船内は広くフロアー数もそれなりにありますが、1時間ほどで船内すべてを見て回ることができます。
船内見学にはチケット購入が必要ですが、ポーツマスに訪れた際は是非見学してみてはいかがでしょうか?
ポーツマスはブライトンから電車で約1時間半で行くことができ、乗り換え不要でアクセス良好です!
なお、ポーツマスは比較的発展した賑やかな街なので、UKツアー中のバンドであれば、ポーツマス公演も比較的多く開催されます。
筆者はポーツマスでJudas Priestのライブに参加したことがあります。
音楽が好きな方は定期的にチェックしておくと良いでしょう。
Royal Tunbridge Wells(ロイヤル・タンブリッジ・ウェルズ)
続いてご紹介する場所は、イギリス東部Kent(ケント)州にある街 Royal Tunbridge Wells(ロイヤル・タンブリッジ・ウェルズ)です。
サセックス州の県境を越えてすぐにあるこの街は前回紹介したLewesに近いイギリスの古風な雰囲気漂う歴史的な街です。
鉱泉が豊富なこの街は”スパタウン”として有名で、スパが付いているホテルが多いことが特徴です。
ちなみに、よく似た名前の”Tonbridge(トンブリッジ)”と呼ばれる街が近くにありますが、ロイヤル・タンブリッジウェルズとは全く別物ですのでご注意ください。
街の中心地には中世の雰囲気を残すThe Pantiles(パンタイルズ)という通りがあります。上記写真はパンタイルズの写真です。
この通りではおしゃれな洋服屋やカフェ、レストランなどが立ち並んでいます。ブライトンにあるお店とはまた違った雰囲気を楽しむことができます。
パンタイルズの北側にはChalybeate Spring(カリービーアット・スプリング)と呼ばれる鉱泉があり、400年前から湧き続け、「飲む温泉」として知られています。現在は夏の間のみ飲水できるようです。
他にもRoyal Victoria Shopping Centreと呼ばれるショッピングモールもあります。
こちらの写真は街の中心地から少し離れた場所にあるScotney Castle(スコットニー城)で、イギリスのボランティア団体のNational Trust(ナショナル・トラスト)により歴史的建造物として認定されています。
このお城は湖の上に建てられており、他のお城とはまた違った幻想的な雰囲気を味わうことができます。
また、お城の周りは庭園になっており、四季折々の風景も楽しむことができます。
お城周辺にはレストランやショップもあるので途中で休憩しながらじっくり観光できます。
お城へのアクセスはバスや電車などの公共交通機関がないため、ロイヤル・タンブリッジウェルズの中心地からのタクシーの利用がおすすめです。
この街で楽しめるアクティビティの一つとしてSpa Valley Railway Toursがあります。
Spa Valley Railway Toursは100年以上の歴史を誇る機関車に乗車しながらイギリスののどかな風景を楽しむ事ができるツアーです。
機関車は蒸気機関車とディーゼル機関車の2種類ある模様で、ロイヤル・タンブリッジウェルズからエリッジと呼ばれる駅まで各4駅間のみ走行しているとのこと
機関車内ではランチ・ディナーを召し上がったり、アフタヌーンティーを味わいながらくつろいだりなど、通常の電車とは違い、優雅な電車の旅を満喫できます。どれも事前予約が必要となっていますので、ご注意ください。
運転期間は毎年6月~10月までの4か月、その内8月以外は基本的に土日祝のみ運行していると非常に限られています。
※タイムテーブルは年度により異なります。
年間約5,5000人ほどがやって来るほど有名な観光地となっている様子ですので、もしRoyal Tunbridge Wellsに行った際はぜひ足を運んでみてください!
下記公式ウェブサイトです。チケットは下記ウェブサイトから購入できます。
豆知識にですが、このロイヤル・タンブリッジウェルズと言う街は、サセックス大学名誉教授号も受賞した経験のある世界的に有名なギタリストのJeff Beck氏、世界的に有名な伝説的パンクバンドSex PistolsのベーシストであるSid Vicious氏、そして、80年代にThe Michael Schenker Groupと言う名のハードロックバンドで初代ボーカリストとして活躍し、本人の微妙な歌唱力のせいでロック・メタル界の歌ヘタボーカリスト代表格として頻繁に名前が挙がってくるほど有名な?Gary Barden氏の生まれ故郷です。
※筆者的には、Gary Bardenの歌唱力はスタジオレコーディングだけであれば、酷評されるほど悪くないと思ってます。ライブでの実力はノーコメントですが・・・
街自体の音楽シーンはそこまで大きくなさそうですが、その一方、有名なミュージシャンの生まれ故郷としての側面を持つ面白い街ですね。
ブライトンからロイヤル・タンブリッジウェルズまでのアクセスは2つあります。
まず、バスですが、ブライトン市内からタンブリッジウェルズの中心地まで行ける直通のバスが通っており、片道約2時間で到着できます。乗り換え不要なのでアクセス良好です。
そして、電車でも行くことは可能ですが、所要時間は2時間とほとんどバスと違いはなく、乗り換えも必要になるため、電車を利用するメリットはほとんどないです。
行くならバスで充分でしょう。
まとめ
以上、ブライトン近辺の街へ出かけてみよう!その②~PortsmouthとRoyal Tunbridge Wells~でした。
どちらもサセックス大学のあるブライトンから少しばかり離れた場所にありますが、サイズ的に日帰り観光でも十分楽しめますし、一泊滞在するのであれば、有名どころはコンプリート出来るかと思います。
もし複数日宿泊するのであれば、近辺の街への観光もできるのでお得です。
ロイヤル・タンブリッジウェルズはケント州にあるため、同じ州にあって美しい景観から”リトルベニス”と名付けられる街であるCanterbury(カンタベリー)やイギリスとフランスをつなぐ有名な海峡がある街Dover(ドーバー)まで足を運ぶ事も可能です。
その際はスパ付きのホテルに滞在するとロイヤル・タンブリッジウェルズの見どころをさらに堪能できます。
ポーツマスの場合、同じ港町であるSouthampton(サウサンプトン)や観光地として有名なIsle of Wight(ワイト島)などが挙げられます。
せっかく遠出するのであれば、数泊して周辺の街を訪れてみると良いでしょう。
今週はここまで!