皆さん、こんにちは!
サセックス大学日本担当官です。
今日はサセックス大学で提供している夏季短期コースについてお話していきたいと思います。
Summer School(夏季留学プログラム)
サセックス大学では大まかに分けて、2種類の夏季コースを提供しています。
1つ目はSummer Schoolと呼ばれる留学プログラムです。まずはこのSummer Schoolから解説していきます。
Summer Schoolは現役の大学生のみを対象とした夏季短期留学プログラムとなっており、6月下旬~7月中旬と7月下旬~8月中旬までの2つのセッションで分かれています。
夏季期間のみ学士の授業をサセックス大学で受講できるコースでして、以前紹介したJunior Year Abroad(JYA)と比較的近いプログラムとなっています。
Junior Year Abroadに関する記事は以下になります。
ビジネス・心理学・英文学・エンジニアリングなど計8種類の学部コースを提供しており、Summer Schoolで受講した授業の単位は日本の大学の成績へ移行する事ができます。
2つのセッションを両方とも受講または1つのセッションだけ受講することも可能です。ただし、コースにより1セッションしか提供していないケースもあります。
1セッション約3週間で構成されており、授業料はセッションごとの支払いになります。
授業料は2種類で分類されています。2023年現時点だと、※ほとんどのコースは1セッション£1735(約29万円)、物理学コースのみ£2313(約39万円)となっています。
※授業料は支払い時期の為替レートにより変動します。この記事では£1=169円計算
留学生を対象としている為、JYAと違って、受講生は他国からの留学生がほとんどを占めています。
※JYAでは9月に開始するアカデミック授業に参加する仕組みのため、クラスメートはイギリス人学生が多い。通常、Summer School期間はコースは夏休み中のため、現地学生は在籍していない
短期間の留学プログラムなので、他のコースに比べて費用を抑えて留学することができるのは大きな魅力と言えるでしょう。
加えて、一部コースには課外活動(Field Trip)の授業もあります。短期留学にもかかわらず、課外活動に参加できる点も嬉しいですね。
夏休み期間だけでよいから留学してみたいと思っている大学生にはこちらのコースがおすすめです。
ただし、Summer Schoolには英語学習に関する授業は一切ないので、現地に渡英したら英語でのアカデミック授業が開始します。事前にアカデミック授業ついていけるだけの語学力が前提としたコースです。
入学条件としてIELTS Overall 6.0以上かつ各セクションのスコアが最低5.5の英語スコアが必要です。
そのため、夏休みの間にイギリスの大学で英語の学習もしたいと考えている方には不向きです。
冒頭でも少し触れましたが、このプログラムは大学に在籍中の現役大学生のみ受講可能です。それ以外の方は受講できません。
上記英語条件に加えて、出願時の学業成績はGPAスコア換算にて4段階中2.8以上が必須です。
どちらか片方でもスコアが足りない場合、Summer schoolの専攻は不可となっています。ご注意ください。
エンジニアリング・医学などの特定分野の専門知識が必要になるコースでは、その分野のバックグラウンドをお持ちでなければ専攻できません。
また、年度によっては開講しないコースもありますので、出願の際は必ず公式ウェブサイトでご自身の希望するコースを確認しましょう。
Summer Schoolの公式ウェブページは下記になります。
Summer at Sussex(夏季英語プログラム)
もうひとつの夏季短期コースであるSummer at Sussexは英語学習に特化した留学プログラムとなっています。
いわゆる短期の語学留学プログラムです。
こちらは6月中旬~8月下旬までの計10週間に開講しているコースです。
特徴としては、上記開講期間中であれば、個人の希望に沿ったコース受講週間を自由に選択できることですね。
つまり、例えば10週間の英語コースを専攻希望されるのであれば、6月下旬~8月下旬までの約3か月間コースに参加できますし、もし5週間だけ受講を希望する場合は7月下旬~8月下旬、1週間だけの留学であれば8月中旬~8月下旬までと言ったように、受講生のスケジュールや費用面を考慮しながら、柔軟なコース期間の選択ができます。
加えて、このプログラムは年齢が18歳以上の方であれば、社会人・大学生・主婦の方などもご参加いただけます。
日本の大学生が夏休み期間中に留学することもできますし、有給を取得して1週間だけの留学なども可能です。この受け口の広さこそが通常の大学プログラムにはない大きなメリットですね。
授業料も一週間£300(約5万円)とお手頃価格になっています。最大である10週間プログラムだと£3000(約50万円)です。
通常、正規留学する場合は授業料だけでも数百万円は必須になるため、この価格で留学できるのはお得だと思います。
語学留学プログラムではありますが、通常の留学生同様、サセックス大学の図書館やスポーツジムなどの各施設は自由にご利用いただけます。
注意点としてはSummer at Sussexは英語学習プログラムではありますが、決して初心者向けのコースではない点です。
既に中級レベルの英語力をお持ちの方でイギリスの大学で対面での英語学習を希望する方が対象と言ったところでしょうか。※受講の際に求められる英語力は最低でもIELTS overall 4.0以上となっています。
※多少スコアが下回る場合でも受講可能かどうかケースバイケースで担当部署が判断するみたいですので、IELTS4.0以下でも受講できる可能性はあります。
英語スコアが高い方も受講不可となっているのは要注意です。IELTSで言うところのOverall 7.0並みの英語力をお持ちの方はSummer at Sussexは受講できません。予めご了承ください。
なお、語学留学であるSummer at Sussexでは学部授業を提供していないため単位の移行は一切認められておりません。
Summer at Sussexの公式ウェブページは下記になります。
出願方法と必要書類
Summer School(夏季学部プログラム)への出願は専用のオンラインポータルから可能です。
Summer at Sussex(夏季英語集中プログラム)の場合、※オンラインポータルからの出願または公式ウェブサイト上にある申請書をダウンロードして、必要事項を記入後担当部署(efl@sussex.ac.uk)宛てにメールで送付する、の2つ方法があります。
※Summer SchoolとSummer at Sussexの出願はそれぞれ違ったオンラインポータルです。
必要書類もコースによって異なります。
Summer Schoolの出願には①成績証明書、②英語力証明書、③パスポートが必要です。
一方、Summer at Sussexだと①英語力証明書、②パスポート、③デポジット支払い証明書(領収書)、④財政証明書が必要です。
ただし、※個人の状況により若干提出物が変わってくるケースもあります。詳細につきましては、各プログラム担当部署へお問い合わせください。
※一例: 過去にイギリス学生ビザを取得したことがある人はその大学から発行されたCASまたはVisaレターの提出など。
大学寮
Summer SchoolとSummer at Sussexはどちらとも基本的に寮は付いてきます。
Summer Schoolの場合、滞在先はEast Slopeと呼ばれる寮の空き部屋で固定されているようですが、Summer at Sussexは空いている寮次第になる様子です。
Summer at Sussexの場合、空いている寮次第ということは大学担当部署が滞在先の寮を選択する仕組みのため、受講生は基本的に希望の寮を選択することができないとのことです。
どちらのコースも寮の空き部屋がなくなり次第、大学寮に滞在できなくなります。
空き部屋が無い場合は、ホテルや民泊を予約したり、民間のホームステイを利用したりなどご自身で滞在先を確保していただく必要があります。
もしこれらのコースを受講する際に大学寮への滞在を希望するのであれば、早期の出願手続きを推奨しています。
まとめ
以上、サセックス大学夏季短期留学プログラムについてでした。
Summer schoolとSummer at Sussexは名前が似通っていて違いが分かりづらいかもしれないと思ったので書いてみました。
コロナ禍中は問い合わせが無く、実質休止中だった留学プログラムではありますが、日本国内外問わず、最近は問い合わせがかなり戻ってきていると感じますね。
ちなみに、Summer SchoolとSummer at Sussexは両方の受講期間が重複しない限り、どちらも専攻することが可能です。
例を挙げると、6月~7月上旬までSummer Schoolの1セッション、そこから7月中旬~8月下旬までSummer at Sussexに参加と言った感じです。
夏季に短期留学を検討されている方はぜひ本稿を参考にしてみてください。
本日はここまで!また次回をお楽しみに。