Idée Capricieuses ~元イギリス大学日本担当官の気まぐれブログ~

元イギリス大学日本担当官のブログです。 イギリス留学やサセックス大学、大学のある街ブライトン、趣味であるHR/HMや留学中に体験した奇妙な経験など思いついたことを気まぐれのままに書いていくブログです。

Junior Year Abroad(JYA)とは?~サセックス大学短期留学について~

皆さん、こんにちは!

今回はサセックス大学で提供している交換留学プログラム"Junior Year Abroad"こと、通称JYAプログラムについてお話していきたいと思います。

Junior Year Abroad(JYA)とは

JYAは日本の大学生を対象にしている英語とアカデミックタームを組み合わせた短期留学プログラムです。

英語コースでアカデミック英語を集中的に学んだあとに、サセックス大学で提供されている学士コースの授業を専攻する事ができます。

英語の授業は※Pre-sessional英語コースと呼ばれるコースとIntensive Englishコースと呼ばれる2つ存在し、両方とも組み合わせて専攻することも可能です。

※Pre-sessional英語コースは大学進学英語準備コースであり、Pre-sessional英語コースを無事合格できた人のみ9月から開始する学士の授業に参加できます。一方、Intensive Englishは英語集中コースではありますが、Intensive Englishコース専攻からアカデミックタームを開始する事はできません。(本コースの英語条件達成者およびPre-sessional英語コース専攻生除く)

過去にPre-sessional英語コースについて記事にしましたので、未読の方は↓からどうぞ!

kkm10m.hatenablog.com

アカデミックタームも9月~12月までの1学期制から9月~翌年5月までの1年制のどちらか好きな方を自由に選択することができます。

入学条件に関しては、英語コースは受講期間と同じくお持ちのスコアにより変動しますので、詳細は割愛しますが、アカデミック授業参加に必要な条件は、少なくとも大学1年目の成績が4段階GPA評価基準の2.8以上が必要になってきます。

出願に必要な書類は以下の通りです。

書類
  • 成績証明書
  • 英語力証明書
  • 推薦状
  • パスポート

このJYAと言うプログラムは他国で言うところExchange(短期交換留学)とほとんど相違はありませんが、微妙に違う点もあります

JYAは英語と学士課程の授業を組み合わせたプログラムである一方、Exchangeは学士課程を専攻するだけのプログラムです。

更に、同じ交換留学でもExchangeと呼ばれるプログラムは、提携大学間が一定の人数を交換する形でも留学になるため授業料の支払いは特に求められないですが、JYAプログラムは希望者であれば基本的に誰でも参加可能なため、授業料の支払いが必要になります。

ざっと簡単な説明はここまでにして、以降はJYAプログラムの特徴についてサラッとお話していきたいと思います。

特徴その①~英語学習とコース授業の両立

特徴その①としては、英語とアカデミック授業を短期で専攻することが挙げられます。

留学期間は人によって異なりますが、約一年または半年の間、アカデミック英語の授業と学士課程をどちらも専攻できるのは時間的にも経済的にもお得と言えるでしょう。

日本の現役大学生しか専攻できないプログラムなので対象者が限定的聞こえますが、決して日本人留学生だけが集まるプログラムではなく、英語コースでは他国の留学生(特に修士コース専攻生)・学士の授業では現地のイギリス人学生や他国の留学生と一緒に混ざって授業を受けます。

国際色も豊かなため、様々な国々からやってきた学生たちと交流できる機会も豊富です。

英語のコースでは、エッセイの書き方やプレゼンテーションなど学士教科の授業で必要とされるアカデミックスキルを学ぶ事ができます。

学士課程の授業を受ける前にこれらのスキルを磨くことができるので、進学してからの不安を軽減できますし、留学経験が無い方であれば、何も準備していない状態で進学しても大学の授業についていくのがなかなか厳しいかもしれないので、こういった英語学習に集中できる機会があることは役に立つと思います。

ちなみに、規定の英語条件を既に満たしている方であれば、9月開始のアカデミックのみ受講する事も可能です。

特徴その②~モジュール選択の柔軟性~

その次に挙げる特徴はモジュール選択の柔軟性でしょう。

JYAプログラムでは約1000のモジュールから興味のある授業を基本的にご自由に選択できます。

例えば、1つの授業を開発学、2つ目を音楽、3つ目を心理学、4つ目をフィルム制作etc... と言ったような感じにご自身の留学プログラムをカスタマイズできます。

最大5つまでモジュールを専攻できますので、この専攻コースの多さや選択する上での柔軟性は魅力的と言えるでしょう。

ただし、モジュールを選ぶ際に特定の条件を満たせてない場合は専攻できないクラスもあります。

例えば、在籍している日本の大学で国際関係コースを専攻しているが、JYAプログラムで生物学やエンジニアリングを専攻したいと言ったケースですね。

基本的に理系の授業と言うのはある程度のバックグラウンドが求められるため、上記のような自分の専攻コースとあまりにもかけ離れたモジュールは専攻不可です。

まあ、8割くらいの授業では受講生のバックグラウンドは問われませんので、あまり気にし過ぎる必要はありませんが、ご留意ください。

特徴その③:単位を取得できる

JYAのアカデミック授業では専攻したモジュールの単位を獲得することができ、その単位を日本の大学の成績へ反映する事ができます。

留学しながら大学の単位を取得できるのはJYAプログラムのみですので、ここは英語プログラムのみの留学とは大きく違う点と言えます。

在籍する日本の大学によって、移行できる単位に相違がある場合もありますので、JYAプログラムを希望される方は必ず所属している大学にも事前に確認しておきましょう。

話は逸れますが、他の大学だとJYAプログラム提供者が大学ではなく、第三機関によって提供されているプログラムであるケースもよく見られますが、サセックス大学で提供しているJYAプログラムはちゃんと大学が直接提供しているプログラムです。

まとめ

以上、サセックス大学で提供しているJunior Year Abroad(JYA)に関する説明になります。

短期留学で費用を抑えつつ、単位も取得でき、好きな授業を選択できると言った点がこのコースの目玉だと言えるでしょう。

色々魅力についてお話しましたが、最後一点だけ注意していただきたいことがあるので、言及しておきます。

JYAプログラムを専攻する際の滞在先住居についてですが、5週間または10週間のPre-sessional英語コース+1学期または2学期のアカデミックターム専攻予定の方だけ大学寮に滞在する事ができます。

つまり何が言いたいかと言うと、16週間英語コース+9月の学士教科専攻の組み合わせたJYAプログラムなどは、上記ルールに当てはまらないため、大学から寮を提供する事は不可です。

この場合、不動産会社にてPrivateのお家を探していただくか民間斡旋業者が提供しているホストファミリーと契約する、ホテルや民泊を利用するなど、ご自身で滞在先を探す必要があります。ご注意ください。

※Academic Semester開始以降は大学寮に滞在できるが、100%保証が付いている訳ではないです。

サセックス大学のHousing Officeでは住居探しのサポートを提供していますので、必要な際はそちらに一度ご相談してみてください。

今週はここまでです!

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