Idée Capricieuses ~元イギリス大学日本担当官の気まぐれブログ~

元イギリス大学日本担当官のブログです。 イギリス留学やサセックス大学、大学のある街ブライトン、趣味であるHR/HMや留学中に体験した奇妙な経験など思いついたことを気まぐれのままに書いていくブログです。

イギリス留学中の節約術!~少しでも留学費用を抑えたい方向け~

皆さん、こんにちは!

サセックス大学日本担当官です。

イギリス留学中にできる限り出費を抑えたいと思っているそんなあなたにお届けするのが、今回の記事です!

留学中の節約術について簡単に書いていきたいと思います!

留学費用についておさらい

留学する際に気になる点としてはやはり費用ですよね。

実際、イギリスで大学留学を1年間する場合の費用は高額です。
(アメリカとかその他主要国でもそうだと思いますが・・・)

費用に関しては↓の記事で詳細を書いておりますので、ご参考までに。

kkm10m.hatenablog.com

2022年8月現在、円安、航空券の値上げ、現地の物価・光熱費上昇などもあり、
サセックス大学1年間の留学費用は550万円辺りが目安になるでしょう。

しかし、留学費用の7割~8割ほどが授業料と大学寮費用で占められており、生活費のウェイトはそこまで多くないです。

サセックス大学を例に出すと、授業料(約300万円)と大学寮費用(約130万円)で、簡単に見積もると両者合わせて約430万円前後と言ったところでしょう。

もちろん、専攻するコースや学生寮の違い、留学時の為替レートなどで金額は変わっていきますので、目安としてご参考ください。

これらの費用は留学する上での固定費で、個人の努力や頑張りで抑えることはできませんが、残りの費用である現地での生活費は、個人の努力で出費を抑えることは可能なので、本稿ではその生活を抑えるためのお役立ち節約術について詳しくお話していきます!

※この記事では超節約術として、極端に出費を減らす術を記載しております。
全て実行するのはあまり現実的ではないため、個人の出費や状況と照らし合わせた上で、本稿の情報をご活用ください。

外食は控えるべし

生活費の大部分を占めるのが食事だと思いますが、現地での出費を抑えるのであれば、まず外食を出来る限り控えた方が良いでしょう。

日本と違って、イギリスの外食産業はものすご~くお高いです。

外でランチを食べると、食べ物だけでも1200~2000円くらいは普通にかかります。その辺のカフェで食事をするだけでこのくらいかかるので、ちょっと高めのお店に行けば、更に費用がかかることでしょう。

ファストフードはまだお値段が良心的ですが、それでも日本で食べるよりお高いです。メニューにもよりますが、マクドナルドのセットでも日本円にして900円くらいはかかるかと思います。

日本と違い、吉野家や富士そば、サイゼリヤ、ガストのような格安チェーン店も特にないので、費用を抑えながら外食するとなると、基本的に選択肢がマクドナルド、サブウェイ、ケバブ屋、ピザ屋くらいしかありません。

チェーンのお店自体はあるっちゃありますが、普通に高いです・・・

そのため、食費を抑えるのであれば自炊は必須です。

自炊の際のおすすめの食材は炭水化物です。

特に、調理が簡単で腹にもたまる上に、日持ちもする安価なパスタは節約の友です。日本で一人暮らしされている方は結構共感していただけるのではないでしょうか?

お米も良いですが、日本の白米のような米はなかなか手に入らず、基本的にバスマティ米などが主流のため、人によっては味や触感が好みではない方もいるかもしれませんね。

※ 厳密に言えば、白米はイギリスでも簡単に手に入るが、モチモチしておらず、味と触感は日本の白米とは結構違うのでこのような書き方をしました。

ぶっちゃけ、外食を全くしない場合、食費はかなり浮くと思います。

しかし、せっかくイギリスに留学しに来ているのにもかかわらず、全く外食しないのは少々勿体ないですし、クラスメートや現地で知り合った友人とお出かけするとき外食しない訳にもいかないので、この辺りは各自で調整しましょう。

ちなみに、キャンパスでついやりがちな行動なんですが、↓のような行為はお金を浪費しますのでご利用は計画的にしましょう。

  1. 毎回キャンパス内の食堂でランチを済ます

  2. 毎日授業の前にコーヒーを購入する

  3. 授業終わりに友達とバーで飲みに行く

  4. 課題に集中するために図書館で勉強する時に、毎回コーヒーを購入する


一回あたりの消費は大したことないんですが、回数がかさむとボディーブローのようにじわじわと効いてきます・・・笑

北斗の拳 ラオウ
3か月後、財布から血を噴き流して(経済的に)死ぬことになる
出典:北斗の拳 ©武論尊・原哲夫/集英社

安いスーパーマーケットを利用すべし

先程、外食は控えて自炊すべしと申し上げましたが、自炊のための食料品調達も回数を重ねれば、なかなかの負担になります。

そこで、食費の負担を減らすのにおすすめするのが、

節約術その② 安いスーパーマーケットを利用することです。

イギリスにはAldiやLidlなどの、通称ディスカウントストア が各地に点在しています。
感覚としては日本の業務スーパーやサンディ、OKスーパーに近いです。

これらのディスカウントストアで売られている商品は、通常のスーパーマーケットの商品よりもお値段が安く提供されており、日々消費する食料品や日用品はここで購入するとコスト削減になるでしょう。

通常のスーパーマーケットでも、お手頃価格を提供している店や高級路線のお店などいろいろ種類があります。ディスカウントストアでは売られていない商品などが置いてあるケースも良くありますので、ディスカウントストアで買えなかったものをスーパーマーケットで購入すると良いでしょう。

各スーパーマーケットブランドの特徴などは、後日まとめてご紹介したいと思います。

また、必要に応じてイギリス版ダイソーとも言える ”Poundland"を利用するのもの良いでしょう。

PoundLandでは生鮮食品は取り扱っていませんが、文房具や歯磨き粉・ハンドソープなどの日用品は売っています。特に日用品などはディスカウントストアより安いこともあります。

これらをいかにうまく使い分けるかどうかが、生活費削減のキーポイントになると言っても過言ではないでしょう。

▶補足情報 イギリスでは魚介類は高額です。一方、牛肉以外の肉類は比較的安いです。

野菜類に関しては、じゃがいもや玉ねぎ等の根菜類は安いですが、葉っぱ類はちょっとだけお値段がします。(種類にもよります)

スーパーで売っている惣菜は日本のものよりクオリティが低く、値段も高いのであまりおすすめしません。

電子レンジでチンするタイプの惣菜は冷蔵庫に入れておく、調理がめんどくさい時にパッと作れるので留学生活中の忙しい時期などにはなかなか便利です。

日本の製品は現地で購入しない

基本的になんでも現地で購入できますが、これは外せないッ!と言った必需品は

日本からの持ち込むと良いでしょう

自分の場合だと、インスタント食品と調味料が必需品でしたね。

インスタント食品は忙しくて調理がめんどくさい時とかサッと作れるので重宝しますし、調味料もテキトーに炒めた食材に掛けるだけで美味しくなるので、あれば何かと便利です。

現地にもいろいろインスタント食品・調味料は売っていますが、味が薄すぎる・濃い過ぎるものから単純に不味いものなどバラエティー豊富です。笑

不味い製品を買ってきて、それにお金を使った事実にガッカリします・・・

現地の日本食スーパーマーケットで日本製品購入は可能と言えば可能ですが、関税や輸送費などのコストがかかるためか、お値段が尋常じゃないくらい高いです。

焼きそばUFOとかも1個7~800円はザラです。ちょろっと買い物するだけでも、2~3000円は軽く飛ぶので購入する時は腹をくくりましょう。

現地で日本製品を買うことは、財布にとってかなり痛いので、節約するのであれば、これらの買い物は厳禁です。

あと、一部の化粧品や生鮮食品、便利グッズなど、どうあがいても現地で購入できないものもあります。購入するには通販から英国へ郵送してもらう必要がありますが、当然普通に買うより高額なので、何か思い当たる節がある人は渡英する際に日本から持ち込みましょう。

シェアハウスを利用すべし

大学寮に住む人はあまり関係ないですが、個人でお部屋を借りる際に滞在費を抑えたい方は

節約術その④ 他の人と一緒に住むシェアハウスをおすすめします。

以前の留学費用の記事でもお話しましたが、ブライトンでお家を借りる時の家賃は半端なく高額です。

詳細は↓の記事をご覧ください。

kkm10m.hatenablog.com

好立地で家具付きの1人暮らし用ワンルームのお部屋となると、家賃一か月£800(約13万円)以下の物件を見つけることは至難の業と言っていいでしょう。家具なしの物件であれば、£600(約9万7000円)くらいからでもチラホラ見かけますが、一年しかいない修士コースや交換留学生(JYA)だと1年間の留学生活のために家具や生活備品を購入するのは得策ではないでしょう。

シェアハウスではあれば、£600(約9万7000円)辺りから家具付きでそこそこ良い立地の物件を見つけることができます。

他の人と一緒に住む最大のメリットは、光熱水道費・インターネット代を割り勘で支払えることです。

一人暮らしだと全額負担になる光熱水道費を分割で払えるのはお互いwin-winですね。

また、物件によっては光熱費やインターネット代が家賃に含まれているケースもあります。

シェアハウスは市場価格が比較的低めに設定されているため、家賃の負担を少しでも軽減したい方にはおすすめでしょう。

※£→円は2022年8/25のものです。細かい数字は端折っています。

節度を守って、楽しく節約しよう

以上、イギリス留学中にできる節約術をご紹介しました。

金額が大きい授業料や賃料と違って、生活費と言うのは、日々の生活の中からちょろちょろ出ていく支出であるため、短期間だけ節約を特化しても効果はあまりないと思います。

継続は力なりという言葉があるように、継続する努力が必要になります。

ただ、副題の通り、出費を極限まで抑えるために無理やり生活を切り詰めて節約に特化した結果、イギリス留学および留学生活を楽しめなくなってしまったり、体調を崩しがちになってしまっては本末転倒です。

留学と言う長期間海外に滞在できるチャンスがあるのですから、留学生活を楽しむことと本来の目的である学業に専念することができる環境・メンタルが大切です。

節度を持って、節約生活に挑んでみてください。

今週はここまで!