Idée Capricieuses ~元イギリス大学日本担当官の気まぐれブログ~

元イギリス大学日本担当官のブログです。 イギリス留学やサセックス大学、大学のある街ブライトン、趣味であるHR/HMや留学中に体験した奇妙な経験など思いついたことを気まぐれのままに書いていくブログです。

理解不能⁉ イギリスで見た/聞いた珍事その③~怪奇行動ばかり起こすフラットメイト編~

皆さん、こんにちは!

サセックス大学日本担当官です。

今日はタイトル通り、かつて私が留学していた時に大学寮で一緒に住んでいたヤバすぎる迷惑系フラットメイト(寮生)についてお話していきます。

フラットメイトについて

留学した初年度は、恐らく、ほとんどの方が大学寮で他のフラットメイトと一緒に生活するかと思いますが、人と一緒に住むという事はストレスの原因になることもあります。

私も経験がありましてですね、大学寮で同じ寮にいた1人の学生が困り者でした。

その1年間の寮生活以降、私は他人と一緒に住むことが嫌になり、一人で生活することに固執させたくらい酷い体験でした。

あまり辛辣なこと言いたくないのですが、常軌を逸した言動や理解不能なことをいきなり話し出すような人でした。

しかも、こちらからの話はよくスルーされると言う厄介者でしたね。

その後の人生でも彼を超えるような奇人と出会った事は一度もなく、まさに21世紀で稀に見る奇人でしたね。

この記事では筆者が実際に体験した怪奇行動ばかり起こす南米からの刺客だったフラットメイトに焦点を当ててお話していきたいと思います。

怪奇行動って一体どんなことしでかしたのか?ちょっと大げさじゃない?とか思う人もいるかと思いますが、そのフラットメイトの行動は常人には到底理解不能です。
ぜひ後述する内容をお読みいただければと思います。

作り話みたいに聞こえますけど、これ全て実体験です。

(作ろうと思っても、謎の呪文や理解不能な話題なんて、普通思いつきもしませんよ!)

問題①: 奇声を上げる

まず、問題行動①として挙げたいのが奇声を上げることですね。

フラットメイトの彼はよく部屋で昼夜問わず奇声を上げてました。

奇声と言ってもただ叫んだりするのではなく、

突然、大声で"オッ、フォッフォッフォッフォッ"と サンタクロースかバルタン星人みたいなよくわからない笑い声のような奇声

裏声で"※ピチェ チョリソ なんたらかんたら"とか解読不能のヒエラティックテキストみたいな全く意味の分からない呪文を発するんですよ。

※当時の記憶を掘り起こして、何とか日本語の文章で再現してます

この場合、"なにいってんだど? おまえッ?"ですが
出典: ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない ©荒木飛呂彦/集英社

私の部屋がそのフラットメイトの隣だったので頻繁に聞こえてくるんですが、テレビを付けている間にも奇声を発していましたし、なんなら、私と対面で喋っている時も突然謎の呪文を発してましたね・・・

その呪文に対して"それってどういう意味?"と聞いたことがあるのですが、なんかテキトーにはぐらかされたので、多分本人も理解してないんじゃないですかね?

まあ、普通の独り言だったら、誰でもやるようなことなので全く気にならないのですが、上記のような意味の分からない奇声を一日の内に何度も繰り返すので、最初の内は無理やり聞かされているこっちの気が狂いそうになりましたね。笑

直感で"こいつやべえぞ"と思うくらい常軌を逸した行動だったので、いろんな意味で衝撃的ではありましたが、慣れと言うのは恐ろしいものでして、1~2か月も経てばこのような状況でも気にならなくなるんですよね~

しかし、この程度の奇声はまだ序の口です。ここから精神的苦痛を与えてくる行動についてどんどんお話していきます。

問題② 勝手に人の物を取る/借りても返さない

その次は勝手に人の物を取る/借りても返さないです。

この問題②は怪奇行動というより、本人の認識の問題ですが、単純に借りたものを返さないのは結構イラつくんですよね。

特にシャンプーなどの毎日使うような日用品を返さない姿は迷惑極まりなかったです。

問題点としては、 貸す前に"後で使うから使い終わったら返して"と伝えても、私が彼の部屋に訪ねるまで返さなかったことです。

本人は"忘れてた"と言うのですが、数分前に伝えたことを忘れるのはどう考えてもおかしいでしょう。笑

何度注意しても、このような借りパク行為を繰り返すので、次第に顔を合わせるのが嫌になりました。

多い時に週2~3回借りにくるので、鬱陶しいことこの上なかったです。
"買え"と言っても買わないのはもうお約束ですね。

そして、借りたものを返さないのもそうなんですが、彼はキッチンなどの共有スペースに置いてある他人のフォークやフライパンなどの調理器具を自分の部屋に勝手に持ち込む悪癖がありました。(そして元ある場所へ戻さない)

私はこれらの備品を自前で購入してキッチンに置いていました。

当然、あると思ったものが突然消えており、どこを探しても見当たらず大変困った事がありました。フォークやスプーンなどがキッチンから無くなっていたので、その時はしょうがなく素手で食事を済ませました。

数日後、たまたま彼の部屋に訪れたときに、自分のフォークやスプーン、フライパン、鍋がテーブルや床に置かれているのを発見しました・・・

夜神月
出典: DEATH NOTE ©大場 つぐみ・小畑健/集英社

"借りるのは全然構わないが、勝手に自室へ持ち込むのはやめてくれ"と伝えても、持ち込むのをやめなかったので、最終的に自分の備品はキッチンに置かずに自分の部屋に置いておくようになりました。

もし皆さんが同じような境遇に出会ったら、自分の物は全て自室で管理する事を強くおすすめします!

これが他人と一緒に共同生活をすることに嫌気が差した経験の一つです。

問題③ 突然意味の分からない話を振ってくる

その③は突然意味の分からない話を振ってくる点です。
ここが本当にヤバいと思った体験です。

"え、どういう意味?”って思う人もいらっしゃるかと思いますが、文字通りです。私が実際に言われたことを↓に書いてみます。

  • 突然"※クトゥルフって知ってる?どう思う?"と話し出す。

  • キャンパスで出会い頭に"Do You believe in God?"と聞いてくる。
  •  
  • 突然部屋に来て、ドナルド・トランプがどうのこうの話した後、嵐のように去っていく。
    (他の会話一切なし。本当にそれだけを話すために部屋にやって来る)

※クトゥルフとは、クトゥルフ神話などに登場する架空の神性、あるいは宇宙生物である。
(引用先: Wikipedia)

ja.wikipedia.org

他にもいろいろありましたが、特に鮮明に覚えているのは上記の3つです。

皆さん、想像してみてください。

もしあなたの友人・知り合い・隣人がいきなり話かけてきて開口一番
"クトゥルフのことどう思う?"と質問してきたらどう思いますか?

恐らく、ほとんどの人が↓のように思うでしょう。

L/デスノート
突然どう思うとか言われても、別に何とも思わんよ・・・
出典: DEATH NOTE ©大場 つぐみ・小畑健/集英社

このような突拍子もない話を何の脈絡もなくいきなり話し始めるので、話を合わせているだけでもかなり疲れます。

しかも、これらの会話は単発1回限りで終わるのではなく、数日後また同じ内容について切り出してくるので、まじめに受け答えするだけバカバカしくなってきます。笑

"この前同じ話したやん!"って言ってもなぜかスルーされて、延々と繰り返すのです。

これは会話と言う名の拷問ですよ・・・

しかも、なぜか私のことをやたら気に入っていたみたいで、わざわざ部屋にやって来るほどよく話かけてきたのですが、毎回突拍子もない話を振られる度に私のパワーが吸い取られていったのを覚えています。

一緒のブロックに住んでいるフラットメイトという性質上、この意味不明な会話のやりとりをほぼ毎日続けなければいけなかった状況が、自分の大学寮生活で個人的に一番の苦痛でしたね。

(テキトーに聞き流しても、またやって来る地獄・・・)

まとめ

ここまで元フラットメイトの怪奇行動の一部をピックアップしてお話しました。

今となってはただの記憶となりましたが、当時は非常に辛かったです。

これはほんの一部で、他にも

お酒を飲むと記憶と自制心が無くなって暴れだしたり、パーティ中でも突然いなくなる

よくわからない食べ物をフライパンに残したまま洗わずに1ヶ月くらいキッチンにずっと放置する(長期休暇で日本に帰国した後、戻ってきたらこれですよ)

キッチンにあるTVで部屋を暗くして映画を楽しみたいからと、共有スペースであるキッチンの電球を勝手に外し、連帯責任で私も罰金を払わされたり

など、私の寮生活はお世辞にも快適ではなかったです。
(電球の件は別のフラットメイトによるものですが・・・)

ちなみに罰金までの経緯ですが、勝手に電球をはずして、そのままキッチンの床に放置されていたらしく、翌日清掃員に見つかって罰金という流れです。

抗議したんですが、力及びませんでした。

フリーザ
出典: ドラゴンボール ©鳥山明/集英社

このような奇人と遭遇する確率は極めて稀だと思いますし、ほとんどの学生は大学の寮生活を楽しめるかと思います。

正直なところ、大学寮のみならず、他者と共同生活する上での生活の質は同居人の質次第でもあるので、運要素が絡んできます。

もし運悪く、私と似たような経験をしてしまった方は運が悪かったと思い、部屋の変更またはPrivateのお部屋を探しましょう。

部屋の変更はまだしも、Privateのお家はどうしても費用がかなりかかるので、許容できるレベルであれば、1年間その寮で過ごすのもアリかと思います。

サセックス大学では入寮後1週間以内であれば、他の空き部屋に変更することができます。ご参考までに。

今週はここまで!