皆さん、こんにちは!
サセックス大学日本担当官です。
今日は私がイギリスに留学していた際に見かけた・聞いた珍事について少しお話していきたいと思います。
バンデット・キースって誰?
知らない方も多数いらっしゃると思いますので、簡単にご説明します。
バンデット・キース(Bandit Keith)とは、漫画遊☆戯☆王に出てくる悪役キャラクターです。
作中では、密航やイカサマ、違法賭博、不法行為、窃盗、暴行など様々な悪事を働いた極悪人です。
ちなみにですが、Banditの意味は主に悪党や無法者、盗賊と言ったところです。
アウトローでルール無用、なんでもありな架空上の人物ですが、現実世界でもキースみたいな人はいますよね。
まあ、密航と言う点では、楽器ケースに入って日本から飛び出したとある元CEOさんがいますし・・・
イギリスと言う国(他の多数諸外国もそうですが)は、日本に比べて、個人主義が強く自由を大切にするので、集団的なモラルよりも個人の意思を尊重する傾向があります。そのため、常識の範疇を超えた出来事が身近で遭遇することがよくあります。
一応、イギリスの名誉のために言っておきますが、このような人達は世界中どこにでもいますし、日本にもいます!
ただ、個人的にイギリスに住んでいた時にそのような人たちを見かける機会が度々あったので、それら一部を話のネタとして書いてみようと思ったまでです。
では早速、実際に私がイギリス留学中に見た/聞いたリアルなバンデット・キース達を簡単にお話していきます。
めちゃくちゃどうでもいいことですが、このバンデット・キースさん実は海外メディア「WatchMojo」が公開した「日本のアニメに登場するアメリカ人トップ10」で第1位を獲得したらしいです。
他のキャラクターは全然わかりませんが、ぽっと出の悪党である彼が一位になれるとはすごいですね。
①カラオケ屋にボトルの持ち込み
ブライトンにあるカラオケ屋でキースいました。笑
ある寒さが厳しい冬の日に私が友人数名とカラオケ屋に行った時の話なんですけど、とある友人の知り合いがカラオケ屋で高いアルコール代を払いたくないがためにワインボトルとビール缶を上着ジャケットのポケットに忍ばせて持ち込んでいました。
お店のルールでは外部からの飲み物持ち込みは禁止ですし、部屋の中に監視カメラも作動しているんですが、そんなことお構いなく持ち込んでいましたね。
通常、ナイトクラブや大きなバーだと入り口前にボディチェックやIDチェックをする警備係がいるのですが、どうやらカラオケ屋にはいないみたいだったので、特に何か言われることもなかったようです。
確かに、カラオケ屋で売っているお酒はお値段が結構高額なのは事実です。しかし、そこまでしてお酒が飲みたいのかどうかは別のお話だと思うんですけどね・・・
私はバレたらヤバいんじゃないかと言ったのですが、本人は全然気にしてなかったです!
監視カメラは一応作動しているみたいですが、意味ないと思います 笑
恐らく、そういう人は普段から結構いるから、店側もいちいち注意するのが面倒くさいので何も言わなかったのだと思います。
②ナイトクラブへの不法参加
ブライトンはナイトクラブがとても盛んな街で、金曜日の夜になると大学生から社会人までたくさんの人が訪れるほど人気があり、街の観光名物と言えますが、いろいろトラブルはあるみたいです。
その内の一つがお金を支払わずに参加する行為です。
この話はイギリス留学中に出会った知り合いの方から聞いたことがあります。
その方は、たびたびとあるナイトクラブの会場を借りてパーティーを開催しているのですが、不法参加を頻繁に見かけたことがあると仰っていましたね。
外のフェンスを乗り越えてくる人、お金を払わず人混みに紛れて参加する人、参加チケットを使いまわす人など方法は様々です。
知人いわく、"いかにお金をかけずに参加するか・楽しめるかに試行錯誤している人たちがいる"とのことで、主催する側も大変だな~と思いました。
なんか間違った方法で努力している感じがします 笑
外のフェンスから乗り越えてくるのはさすがにどうかと思いますね~
まあ、毎週クラブに行っているような人たちだと、入場料やドリンク料金などで結構お金がかかるはずなので、少しでもケチりたいのでしょう!
ちなみに、このような貸切パーティーなどを除けば、不法参加はバレたらセキュリティから即追い出されます。多分、複数回バレるとブラックリストに登録されると思います。
出典: 遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ / ©高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・NAS
ちょっと話が脱線しますが、他にもナイトクラブやバーではよく起こることとしては、自分が購入した飲み物を目を離した隙に勝手に持ち去るなどがあります。
持ち去るだけなら身体に危害がないのでマシですが、特に気を付けて欲しいのが薬を混入してくるタイプですね。
昔から結構言われていることなんですけど、ナイトクラブやバーでお酒のグラスに薬を入れてくる人はいます。人が密集して混雑しているナイトクラブだと、人混みに紛れて混入させてきます。見た目や匂いではほぼ気づくことができないので、危ないです。
女性の方はグラスの口を手のひらで蓋をしたり、トイレに行く時も誰かと一緒に行くなど、ある程度は警戒した方が良いと思います!
イギリスと言う国は比較的安全ではありますが、やはり外国なので、間違っても日本にいるときと同じ感覚で遊びに行くのはやめておきましょう。
③エッセイの不正行為(イカサマ)
私のクラスメートが行った不正行為についてお話します。
在学中にはエッセイやプレゼンテーションなどの課題があり、課題をこなすには時間も労力もかかります。
留学生は第一言語が英語ではないため、課題に苦戦することが多く、提出期限前までにタスクがこなせない方もいらっしゃります。
特にエッセイなどの文章系の課題となると、アカデミック英単語を使用して、アカデミック書式スタイルで書いていく必要があるので、他国の留学生でつまずく方は結構いるんですよね~ プレゼンテーションだと問題ないのですが・・・
そんな自力で課題を完了できない方が手を出すのがエッセイの購入です 笑
様々な情報・サービスが溢れる現代社会では、お金を払えば、2000文字のエッセイから卒業論文ですら業者が全てやってくれます 笑
そんなサービスがあるのだと知った時はとても驚きましたね。
私の友人はその禁断の一手に手を出してしまい、大学からの課題を金の力で解決しようとしていました。
しかし、そうは問屋がおろさず、購入したエッセイは無効とされていました。
どうやら、委託した業者が作成したエッセイは粗悪品だったらしく、大学がPlagiarism(盗用)チェックした際に、提出したエッセイのほとんどが80~90%ほど他の文献からの盗用と判断されたみたいです。
内容だけでなく、文章やフォーマット、使用されている単語もほとんどが他の書籍からのパクリだった模様です。委託先の業者は客の依頼に基づいたエッセイテーマをウェブで探して、それっぽい文章をまるままコピペしただけです。
その後、大学から再提出を求められたが、結局なにもできず彼は退学しました。
できる限りサポートすると私も手を差し伸べたのですが、そもそも自分で課題に取り組むことができなかった人なのでどうしようもないですね。
ちなみに、その他にも3名ほどが業者から購入していた模様です。そこそこ需要あるんですね 笑
エッセイの不正は留学生に多いのですが、実はイギリス人の方でもテストでイカサマする人やエッセイ書くのがめんどくさいので購入したりする人はごく少数いるんですよ。
でも、流石に全てのエッセイを購入した私の友人を超える不正行為は見たことないですね。
正直、いくらかかったか気になるんですよね 笑
エッセイの購入金額は文字数で変わるので、恐らく、かなりお金がかかったと推測できます。
こういう珍事も留学の醍醐味
ここまでルール無用で何でもありな人たちをご紹介しましたが、他にも想像をはるかに上回る珍事に出くわした日本人留学生はたくさんいらっしゃると思います。
また、今回はバンデット・キースっぽい人たちをフィーチャーして記事を書きましたが、他にもいろいろネタはあるので、また気が向いたら書いていきたいと思います。
このような出来事に遭遇することが留学の楽しい経験でもあり、醍醐味でもありますので、将来的に留学を検討している方々にはぜひ現地で見て、聞いて新しい体験をして欲しいですね。
もし、イギリス留学中にこんな奇人に会ったよ~とかこんな出来事に遭遇したよ~などありましたら、お話聞かせて欲しいです!
では、今週はここまで!